コラム

卵子・精子について

卵子・精子について

卵子について

卵子とは、女性の卵巣で作られる生殖細胞です。卵子の元となる細胞(卵母細胞)は、胎児期に約700万個存在しますが、出生時には約200万個に減少します。

出生後、卵母細胞は新たに作られることはなく、年齢とともに減少します。出生時に約200万個あった卵母細胞は、思春期には約30万個、20代には10万個、30代には2~3万個となります。閉経前の10~15年間には急速に減少し、50歳前後で1000個程度となり閉経を迎えます(なお、卵子は、通常1回の月経周期につき、1個放出(排卵)されます。女性が一生で排卵する卵子の数は400個程度です。)。

卵子のもととなる卵母細胞は、排卵されるまでの間、休眠状態となります。年齢を重ねると、休眠状態が長くなり、細胞質が老化し、卵母細胞を構成する染色体に異常が起こりやすくなります。このことにより、卵子の質が低下(老化)し、受精しても着床しない、着床しても流産してしまうなど、高齢になるほど、妊娠率が低下するとともに、流産率が高くなります。

卵子の老化を進めるその他の要因としては、ストレス、偏った食生活、喫煙、睡眠不足、痩せ・肥満、子宮や卵巣の病気などがあります。

精子について

精子は、精巣で作られる生殖細胞です。長さは約0.05mmで、頭部、中片部、尾部で構成されています。

思春期になると、精子のもととなる細胞である精祖細胞が、精巣の中の精細管内でホルモンの働きにより細胞分裂を繰り返し、約74日かけて精子に成長します。成長した精子は、精巣上体に入って成熟し、射精が起こるまで精管内で待機します。射精により体外に排出されなかった精子は、約1週間で老廃物として体内に吸収されます。なお、射精後の精子の寿命は、48~72時間です。

1回の射精時の精液(約3ml)に含まれる精子は1億個以上です(※そのうち、卵管までたどり着けるのは、数百個程度です。)。

精子の質は、精液量、精子濃度、運動率、正常形態率で決まります。

内容正常値
精液量射精された精液の量。1ml以下の場合は、逆行性射精が疑われる。1.4ml以上
精子濃度精液1mlあたりの精子数。基準値を下回ると、乏精子症と診断される。1600万/ml以上
運動率運動している精子の数。基準を下回ると、精子無力症と診断される。42%以上
正常形態率形が正常な精子の割合。基準を下回ると、奇形精子症と診断される。4%以上。

精子は、思春期以降、生涯を通じて精子が作られますが、加齢とともに精巣の大きさが少しづつ小さくなり、男性ホルモンをつくる力も緩やかに低下することから、精子量、精子運動率、精子正常形態率は、加齢により低下する傾向が見られます。


(参考サイト)

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