こころ

境界線・性的同意

境界線・性的同意

「境界線(バウンダリー)」と「同意」は、お互いに心地よい人間関係を育むために大切なことです。 人にはそれぞれ自分で決められる「境界線(バウンダリー)」があって、それを守るために「同意」をとることが必要です。   

 性的な行為は、プライバシーに関わることなので、とりわけ互いの意思を確認し合うことが大切です。  

境界線(バウンダリー)について

私たちには、「されても良いこと」と「されたら嫌なこと」の境目があります。この目に見えない境界線を「バウンダリー」といい、それぞれの境界線を尊重する必要があります。

境界線は一人ひとり異なっています。また、様々な条件によって変化することもあります。どこまでがOKでどこからNGかは人それぞれであり、その人なりの安心や安全と考える線引きがあることを意識しましょう。境界線を意識することは、自分のことも相手のことも尊重して大切にすることです。

性的な境界線に関する権利を「性的自己決定権」といいます。私たちは、いつ、どこで、誰とどんな性的なことを行うか、行わないかを自由に自分で決める権利を持っています。境界線の侵害は、相手の人権の侵害につながります。

性的同意について

性的同意「セクシュアル・コンセント」は、性的な行為を行う際にお互いの気持ちを確認し合うことをいいます。性的な行為とは、キスやセックスだけではなく、体に触れる、手をつなぐ、ハグなどの身体接触や親密な触れ合いが含まれます。

WHOは「同意を得ていない性的言動のすべて」を“性暴力” と定義しています。たとえ夫婦間、交際をしているパートナー の間でも同様に当てはめられます。 誰かと何かを一緒に決める時、自分の考えを伝え、相手の意見を聞き、お互いに納得したうえで行動を選択すると思いますが、これは性的な行為に関しても同じです。

◆性的同意のポイント

相手と対等な関係でなかったり、断れない状況であったり、はっきり嫌だと言えない状況で性的行為を行った場合は、同意があったことにはなりません。性的同意がない性的行為は、性犯罪にあたります。

【NOと言える環境が整っている】(非強制性)
恐怖や危険から、性的行為をするかどうかを考えたり、決めたりすることができない状況におかれ、「したくない」という意思を持つこと自体が難しい場合や、また思っていても、外部に表すことが難しい状態にある場合は、同意があるとは言えません。はっきりとNOと言うことができる環境にない場合は、同意は成立しません
【対等な関係であること】(対等性)
上司と部下、先生やコーチと生徒、先輩と後輩 など、社会的地位の上下関係や力関係がある場合、地位や力が弱い方は、その後の関係性や生活に影響が及ぶことを憂慮し、性的行為をしたくないという意思を持ったり、意思を表示することが難しい状況に置かれます。同意の形成には、対等な関係性にあることが重要です。
【1つの行為への同意は他の行為への同意を意味しない】(非継続性)
一つの行為に同意していても、他の行為に同意したことにはなりません。また、前回性的同意が得られていたからといって、今回も同意があったことにはなりません。必ず、その都度、言葉で確認することが必要です。
【行為が「したい」という明確で積極的な同意があること】(明確性)
相手が2人で個室で過ごすことに同意していたとしても、それはキスやセックスに同意したということにはなりません。また、泥酔や酩酊など、正常な判断ができない状態で同意を取ることはできません。

(参考サイト)

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