こころ

依存症 

依存症 

依存症は、日常生活や心身の健康、大切な人間関係に問題が起こっているにもかかわらず、依存しているものや行動をコントロールできなくなる病気です。

主な依存症

アルコールや違法薬物(覚せい剤、大麻など)、処方薬(睡眠薬、抗不安薬など)、市販薬(咳止め、風邪薬、痛み止めなど)などの使用をコントロールできなくなる「物質への依存」と、ギャンブル等、インターネット、買い物、万引きなどの行為や過程にのめりこんでしまう「プロセスへの依存」があります。

アルコール依存症 
アルコール依存症とは、飲酒を繰り返すことによって、飲酒のコントロールができなくなる病気です。大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒を優先することで、自分や家族の生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
ニコチン依存
血中のニコチン濃度がある一定以下になると不快感を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患です。たばこを吸うと肺からニコチンが取り込まれ、すぐに脳内のニコチン受容体に結合します。ニコチンが受容体に結合することで、快楽に関わる脳内伝達物質であるドーパミンが大量に放出され、強い快感が得られます。しかし、30分もすると体内のニコチンが切れて、反対にイライラする、落ち着かないなどの離脱症状(禁断症状)があらわれます。そして、その離脱症状を解消するために、またタバコを吸うようになり、 悪循環に陥ります。喫煙は、心筋梗塞・狭心症、脳卒中、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、がんなど多くの病気のリスクを高めます。
薬物依存(乱用・中毒)
大麻や覚醒剤、シンナーなどの依存性のある薬物を繰り返し使い続けているうちに、「やめたくても、やめられない」「ほどほどにできない」状態になることです。薬物依存症になるのは違法薬物だけではありません。市販されている薬で依存症になる人も近年増加しています。せき止め薬・かぜ薬・鎮痛薬・頭痛薬といった市販薬には、カフェインを多く含むものや、覚醒剤やヘロインに似た成分を少し含むものがあります。大量に飲むと「元気になれる」「気持ちが落ちつく」と感じることがあり、繰り返し使っていると依存しやすくなります。
ギャンブル等依存
ギャンブル等にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障 が生じている状態のことです。 ギャンブル依存症の症状は、「ギャンブルにのめり込む」「興奮を求めて掛金が増えていく」「ギャンブルを減らそう、やめようとしてもうまくいかない」「ギャンブルをしないと落ち着かない」「負けたお金をギャンブルで取り返そうとする」「ギャンブルのことで嘘をついたり借金したりする」といった症状が特徴的です。ギャンブルをする人は誰でもギャンブル依存症になりえます。リスク因子としては、若い人、男性、ストレスへの対処がうまくない人、ギャンブルが身近にあるなどの環境要因などが指摘されています。
エナジードリンク(カフェイン)
エナジードリンクには、コーヒーなどと同様にカフェインが多く含まれているため、一時的に眠気がとれたり、頭がスッキリして集中しやすくなったりする効果があります。 カフェインには依存性があり、習慣化し、量や頻度が増えると副作用により、カフェインが体内からなくなると、疲労感に襲われる、睡眠が不安定になるなどの健康問題が出てきます。また、やめようとしたり量を減らそうとすると、イライラしたりうまく集中できなくなることがあり、結果として、人間関係がうまくいかなくなることもあります。 依存状態が進行すると、エナジードリンクでは十分な効果が得られず、より効果を求めて市販のカフェイン錠剤や別の覚醒作用のある市販薬を多量に服用してしまうこともあります。
ネット・スマホ
ネット・スマホ依存症とは、勉強や仕事といった自身の生活面や身体、心の健康よりもインターネット・スマホの利用を優先し、使用時間や方法を自己で制御できない状態をいいます。スマホ依存は精神面と身体面の両方に悪影響を及ぼすことがあります。まず精神面では、スマホを使いすぎることで、集中力の低下や対人関係の悪化が挙げられます。特に、SNSで比較や自己評価が高まり、精神的なストレスがかかることがあります。また、スマホを使っている時間が増えることで、仕事や勉強に対する興味喪失が生じることもあります。身体面では、長時間のスマホ使用が猫背や肩こり、目の疲れ、手首の痛みなどの筋肉・関節に影響を及ぼすことがあります。更に、夜間にスマホを利用することで、睡眠の質が低下し、翌日の活動に悪影響を及ぼすこともあります。
ゲーム(オンラインゲーム)
インターネットやゲームに関しては、「依存症」という医学用語はありませんが、世界保健機関(WHO)が策定した国際疾病分類(ICD-11)の「gaming disorder」においては、ゲーム症、ゲーム障害、またはゲーム行動症などと言われています。インターネット・ゲーム障害になると、生活が乱れ、朝起きられない(遅刻、欠席)、昼夜逆転の生活になる、十分な食事を摂らない、使用を制限され暴力的になる、高額な課金をしてしまう、など日常生活に様々な影響や問題が起こります。
窃盗症(クレプトマニア)
窃盗症(クレプトマニア) は、「病的窃盗」ともいわれる精神疾患で、依存症の一つです。通常の窃盗行為は「○○が欲しいけどお金がないから盗んで手に入れよう」というように、行為者が利益獲得を目的として盗みを行うものです。
これに対して、窃盗症(クレプトマニア)は、買うのに十分なお金を持っているのに、安価な商品の万引きを繰り返したり、窃盗する物自体には大して関心を持たないことも多くあります。 窃盗後は、盗んだ物を放置したり、一度も使わずに捨ててしまうこともしばしばあります。

依存症に関する相談窓口

依存症は、意志の弱さや性格の問題ではなく、依存性のある物質を使い続けたり、依存性のある行動を続けていると、誰でもなる可能性があります。

「依存症かもしれない」そう思ったら、1人で抱えこまず、また1人で解決しようとせずに、まずは、お近くの「保健所」や「精神保健福祉センター」に御相談ください。

おおさか依存症ポータルサイトでは、大阪府内の医療機関や相談機関等が検索できます。 お住まいの地域・依存症の種別・支援機関種別を設定して、お探しの相談窓口情報を見つけることができます。


(参考)

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